APECビジネス・トラベル・カード(ABTC) で、アジアで活躍しよう

ののの

2018年04月16日 00:08



アジアのビジネスマンにとっての最強カードはコレ「ABTC (APEC・BUSINESS・TRAVEL・CARD)」。

こっそりと保有して恩恵を楽しんでいましたが、教えたら、うちのタイの代表も欲しい~と早速申請してゲットしたらしい。多くの人が取得すると恩恵が薄くなるかも~と云うセコい考えを止めて、アジア・アセアン地域で多くの方に活躍をして頂きたい想いと共に、「ABTC」をご紹介。

これから面白くなるだろう EU を見据えて、世界最先端の電子国家エストニアの「e-Residency of Estonia」を取得していますが、僕の今の行動パターンだと現実的なところでは、「ABTC」が最強だと思っている。

「Residency of Estonia」と違って、アジアへの投資実績が無いと「ABTC」の申請・取得が出来ませんが、意外と知らず保有しているアジアのビジネスマンは少ないらしい。(おかげで恩恵は計り知れないけど ^^)


APEC(アジア太平洋経済協力,Asia Pacific Economic Cooperation) | 外務省
APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/btc/


一番の恩恵は、僕の主担当であるベトナムでの滞在。

VISA が無いと、最終出国日から 30 日間を空けないとベトナムに入国が叶わない。じゃあ VISA をとなると、パスポートの 1 ページを専有されてしまうんだよね。

せっかく、日本の入出国時は、自動ゲートを利用してスタンプを押さ無くても済むようにしているのに、 VISA で 1 ページを専有されるのは痛い。

※沖縄・那覇空港は、自動ゲートが無い(2018 年 4 月、現在)出国時に係官に確認したら導入の予定ないって・・・国際線ターミナルを拡張したら、絶対に入出国共に自動ゲートを用意してもらいたい。

愛着ある共に旅を楽しんだパスポートは、増補か切替発給か
新しいパスポートは、切替発給と増補を同時にやってみた

が、「ABTC」を取得していれば、下記の通り 30 日ルールからも除外され、更に通常だと 15 日間の滞在期間が、 60 日間可能になる。

Vietnam participates in the APEC Business Travel Card Scheme, and Cardholders are permitted to stay for up to 60 days on each visit.

Business Mobility Group – Travel Handbook
Viet Nam Short Term Business Visit


頻繁に行き来する事になる僕にとって、コレは最も有り難い恩恵なのだ。



もう一点は、参加国の殆どが入出国の際に、「ABTC」専用レーンを用意してくれている。

官僚の皆さんや、大企業の出張族の皆さんなどは、きっとアジア出張時にビジネスクラスで移動でしょうから、そもそも優先レーンを利用ができる。その為、アジア各国の入出国で 30 分どころか、1 時間 2 時間並ぶ事もあるアノ苦痛を知らないだろう。

僕らは、当然エコノミークラスを利用するわけで、ANA (スター・アライアンス)のダイヤモンドや、DELTA (スカイチーム)のゴールドを保有しているので、出国時の優先レーンなどは一部の空港で使用ができるが、入国時や、出国時でも多くのアジアの空港では恩恵を受ける事が出来ないのだ。

ところが、「ABTC」さえ保有していれば、、、あのバンコク・スワンナプーム国際空港の大混雑を横目に、サクサクっと入国・出国共に並ばずに、あっという間に通過できちゃうんだよ。

つまり、時間を無駄にせずに、ビジネスのために時間を使う事が出来るって事。

神の CARD だね。

APECには、現在21の国・地域が参加していますが、現在ABTC制度に完全参加しているのは、そのうちの19か国・地域です(オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、中国香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ・タイペイ、タイ及びベトナム)。

APECビジネス・トラベル・カード(ABTC)Q&A より


ここには、書かれていませんが、アメリカ・カナダは暫定参加で検討中らしい、が、もう何年も前から進展が無いので期待が薄いですが、カナダは優先レーンは用意されているらしい。

ラッキー♪

「ABTC」の取得には、申請から半年以上が必要なので、パスポートを新しく更新したタイミングがベストだと思う。
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