「S-ICD」をもっとメジャーに!ICD の世界的認知度を高めたい

ののの

2019年09月30日 00:08



そもそも「 S-ICD 」知っている人は、殆どいない。

Subcutaneous Implantable Defibrillator (S-ICD)
https://www.s-icd.eu/home.html


先日、ホーチミン空港の検査場で T シャツを捲って埋め込んだ部分を見せろと言われて見せる事になった・・・多くの搭乗客がいる場所でヽ(ಠ_ಠ)ノ。

大手航空会社職員、空港職員は勿論の事、委託された警備会社スタッフが知る由も無いだろう。

日本のみならず世界各地の空港の手荷物検査場で、私は皮下植込み型除細動器「 S-ICD 」を埋め込んでいますと言っても通じるハズが無い。そもそも、警備会社スタッフに対して、そんな教育をしていないのだろう。

「 S-ICD 」装着者で、これだけ頻繁に飛行機を利用する人は少ないかもしれないが、世界中で多くの人が少なからず嫌な想いをしていると思うので、「 S-ICD 」を少なくとも空港職員、警備会社の人に知って欲しく、今日のブログは書いている。

先日、「 S-ICD 」の術後初めて浜松医科大学附属病院で機械メーカーが来て動作チェックと担当医師による面談があった、そこで、メーカーである「ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific Corporation)」そして、担当医師に対して、各航空会社、世界の空港への認知度向上の活動をして欲しいとお願いをした。

メーカーの人によると、日本だけでも約 3,000 人くらいの人が同じ「 S-ICD 」を装着しているそうだ。そしたら世界で言えば、○万人の方が「 S-ICD 」を装着しているのでは?


ICDと植込み後の生活 | Boston Scientific
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/icd/icd-07.html


左側の手帳が、メーカーから貰った「 S-ICD 」装着者用の手帳。



S-ICD Therapy Educational Video

ICD と S-ICD は、こんなに違うのだ。

正しい理解をしてもらう為には、このビデオを観るだけ。

関係者の皆さんは、僅か数分のこのビデオを観て学習して欲しいぞ。




写真のように、書かれているのは基本全て日本語のみ。

これじゃぁ、外国の空港で見せても分かるハズは無いよね。

だから、今は全く海外の空港では提示する事は行わなくなった。見せても、無視されるから(笑)でも、これが現実だよ。

金属探知のゲートも、最初の 2 ヶ月 3 ヶ月は、避けるべく、「 S-ICD 」と言っても通じないので、”ペースメーカー”を装着しているからと係員が嫌な顔をしても伝えて伝えて、、、回避していた。これ、日本の空港も同様で、「 S-ICD 」の手帳を見せても、絶対(と断言したい)に分かる人はおらず、”ペースメーカー”として、やっと金属探知のゲートを通過せずにボディチェックに進む事が出来る。

今では、それも面倒になったので、一気に金属探知のゲートを通過するようにしている。つまり、ストレスを受けるのが嫌なので、そのまま一気に通過するのだ。

が、当然

金属探知ゲートは、正しく僕の「 S-ICD 」に反応し、厳しいボディチェックを受ける事になる。

知ってますか?

僕らは、ズボンの内側に手を差し込まれて、係官(と言っても日本の場合は、殆どが委託された警備会社の人)がお腹から腰までぐるりと毎回突っ込まれる。

ルールですから、仕事ですからと言われながら。

そして、「 S-ICD 」の突起したところで、手に持った金属探知機が反応するので、多くは触られ確認をされる事になる。

流石に、日本では服を捲くって埋め込んだ傷がある場所を見せろ!までは無いけどね。


女性だったら、泣くだろうね。




MRI を受ける事になった時ようの、カード。

これも日本語表記のみ。

意識がある時であれば、最低限の事は英語で伝える事が出来ても、意識不明になった時、この手帳とこのカードで、本当に大丈夫なのだろうか?

まぁ、心臓が止まった時は、それは運命だとして受け入れて、「 S-ICD 」が自動で電気ショックを発動して目覚める事を期待しよう。


メーカーの方も、面談をしてくれる担当の医者も、装着者では無いから。

特に、メーカーの方は、サラリーマンに感じた。

患者さんの意見として、聞いておきますって。。。おいおい

少なくとも、日本の装着者 3,000 人を代弁して言いたい。

仕事としてでも良いので、航空会社各社、国内外問わず全ての空港の少なくとも担当者への教育を徹底して欲しい。


きっと、これから、もっと「 S-ICD 」を装着する当事者が増えていくと思う。


民間企業である 「ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific Corporation)」が、どうも頼りない。本当に動いてくれるのか疑問が残る。


これは、飛行機だから運輸省?それとも、厚生労働省?


日本全体からすれば、3,000 / 1 億 2 千万だと、あまりにも対象者は少ないかもしれないが、

更に、「 S-ICD 」装着者の中で、飛行機に頻繁に搭乗する人は、極々僅かかもしれないが、

改善をお願いしたい。


NPO 法人 日本 ICD の会
https://japan-icd.org/

というのがあるらしい。

そこで見つけたのが、「 S-ICD 」の植込み手術記(ブログ発見)
https://japan-icd.org/2016/06/16/1619

すごいブログを見ました。
内容は、読んでいただければわかりますが、大変な状況が伝わってきます。
S-ICD4例目の手術で、麻酔が全く聞かない状態で2時間の手術に耐えた内容
ここまでして手術の続行は有りか、途中での全身麻酔の選択は・・・
医者では無いから私には判断できないが、何とかならなかったのか。
S-ICDの容量もかなり大きく目立つ機器、との内容も考えさせられる。

皮下植込み型除細動器(S-ICD)植込み手術、痛みとの格闘
http://kapibara2880mana.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/s-icd-dbb0.html
手術後のはなし
http://kapibara2880mana.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-36e5.html





さて、僕は 2019 年 4 月 22 日(月)に「 S-ICD 」の手術をしてから、自動車と大好きなハーレーダビッドソンとは縁が無い生活をしている。浜松では、毎日自転車生活で足を鍛えている。

そう、運転免許証が、利用できないのだよ。

術後 6 ヶ月間、装着した「 S-ICD 」が作動つまり心臓を動かすために電気ショックを発動しなかった場合、警察署に書類を提出する事で、めでたく自動車もオートバイも解禁になるのだ。

僕が、 10 月 22 日を、どれだけ待ちわびているか。

浜松で、自転車生活はかなり厳しいよ。どこに行くのも、坂だらけ。でも、普通の人でもキツイ生活を「 S-ICD 」を装着した僕がしていて、一度も作動しなかったという事は、まだまだ僕の心臓は動くって事だよ。

早く、運転免許を解禁して欲しい。

あと残り 30 日を切ったので、浜松医科大学の先生に診断書を依頼し、めでたくハーレーダビッドソンに乗れる日も近い。


日本そして世界の「 S-ICD 」装着者の皆さん

生かされている事に日々感謝しながらも、人生を精一杯楽しみましょう!!


今日出来る事を、先延ばしなんて僕らにとっては有り得ない。

今日出来る事は、今日完結。



生きてるだけで丸儲け ♪♪


心臓よ、動いてくれて

ありがとーーーー☆


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