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2010年08月26日

懐かしのトライアンフ

懐かしのトライアンフ

このエンジン周りと、細いタイヤで何のバイクかが分かったらかなりのバイク通だ。

しかもファンネルの直ぐ下に、見慣れないシルバーの板状の物がついている。
どう見ても、一般道を走るバイクには思えない。

そりゃそうだ、これはオートレースで使われていた競走車なのだ。いきなりオートレースって?って思うかもしれませんが、浜松と言えば浜松オートレース場があり、オートバイの街の産業として「バイクのふるさと浜松2010」にブースが出展していたのだ。

バイクのふるさと浜松2010
http://www.bike-furusato.net/

オートレース
http://www.autorace.jp/

懐かしのトライアンフ

エアファンネルの下にあるシルバーの板は、オートレーサーの左足を乗せるステップなのだ。オートレースを知らない人には、変な場所にあるなぁと思うかもしれないが、左回りしかしないオートレースは左右アンバランスのハンドルも含めて完全な左側に車体を寝かして高速でコーナーをまわる事だけに特化した車体構造になっている。

タイヤが細いのも理由の一つである。

懐かしいなぁトライアンフと書いたのは、この競走車はトライアンフの650ccのエンジンを載せたものであるが、現在はスズキのオートレース専用に開発された「セア(Super-Engine of Auto Race)」と言われるエンジンを搭載していて現役では利用されていない。

浜松に育った者は、誰もがオートレース場を爆走するトライアンフの爆音を聞いているハズだ。トライアンフの音が聞こえなくなって久しいが、ちょいと寂しかったりする。スズキの「セア」の音は、今でも自宅までオートレース開催日はしっかりと響きわたっているのが浜松なのだ。

浜松っ子は、オートバイの音で育ったと言っても良いだろうね。

懐かしのトライアンフ

右側からトラを観ると、更に不思議な構造になっている。

茶色の棒、これハンドルだと誰もが思うだろうが実はこれはハンドルでは無い。左コーナーを抜ける時に、右足を踏ん張る為の膝あてなのだよ。ここに、右足の膝の部分を押し付けて踏ん張るのだ。

懐かしのトライアンフ

音が聴けないのが残念だが、すげーいい音がするよー

懐かしのトライアンフ


バイクを写真に撮っていたら、オートレースの元選手かな?またがってみーよ、写真撮ってやるからって何度も言うのでご機嫌で、オトライアンフにまたがって写真を撮ってもらった。

ハンドルの左右の高さの違いが、よく分かるでしょ

懐かしのトライアンフ

隣にあったグリーンタンクの競走車。これは、トラでは無く現在使用されているスズキのセア。排気量は、600cc。

オートレースのバイクを実際に走らせる事は、今後も無いけど初めてまたがって気分は上等だった。


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