2012年03月22日
安全・安心をテーマに浜松同友会経済サミット開催

今年で 3 回目の登壇となった、第19回同友会経済サミットが開催された。第 17 回、第 18 回と、浜松市のJR浜松駅を中心とした所謂中心市街地の活性化をテーマにしていましたが、今回は昨年の 3.11 東日本大震災を受けて、「安全・安心を実感し発展する街づくり」をテーマとして浜松市の中山間地への提言となった。
昨年に引き続き、恐らく全国でも珍しい(唯一かも?) Ustream を利用しての最初から最後まで完全インターネットへ生放送を行った。
こうして、どんどん新しい取り組みを実行していく浜松市の経済界は素晴らしいと思う。そして浜松市長もインターネット生中継を受け入れてズバズバと発言してくれるなんて、素敵だ。情報はオープンにしてこそ価値があると思うし、発信することで今回も多くの方が視聴して頂き且つ意見も頂くことが出来た。

今回の基調講演は、仙台市の震災対策本部から山田本部長をお迎えした。
題目「100万人の復興プロジェクト」
パネルディスカッションにも参加して頂いたのですが、実際に被災され復興の指揮をとっている方なので、言葉に力もありあらためて気付かされる事ばかりだった。
いくつか気になった点をご紹介します。

これは、避難者数とライフラインの復旧状況の関連を表したグラフ。
仙台市の人口の 1/10 にもおよぶ約10万人の方が、避難所に避難したのですが、電気の復旧と連動してる。震災後、約一週間で避難者数が半減している。

津波対策の為の、復興計画。

被災者に求められたもの 3 つ。
1.情報
2.暖房
3.灯り
とおっしゃっていた。
その為に必要なのは、やはり電気でありエネルギーの確保が重要である。
そして僕が注目したのは、仮設住宅が注目されているが仙台市がスピードをもって一日も早く避難者に住居をと考えてとった施策が、民間も含めたアパート・マンションを借り上げて避難者へ提供した。その数は、仮設住宅の数倍以上というのは驚いた。あまりマスメディアでは出ていない情報だ。
が、仮設住宅と違って、市内のあちこちに分散している為に、その方々へ情報を正確に伝えるのが難しいとの事だった。
と、これもまた情報発信の重要性で
復旧が進み仙台市が大丈夫だという情報を外に対してどれだけ出すことができるのか。日本国内は勿論であるが、世界に向けて多言語化して出していかなければならない。
その仕組みづくりを事前にしておかないと、世界に対して正確に発信する事が出来ず、大変困ったそうだ。
また、座談会終了後にお聞きしたのですが、仙台市では直近で先ずは独居老人の方向けに、孤立防止と防災等の為に「iPad」を配布するのだそうだ!

第 2 部は、経済同友会から 3 つの提言を行った。
こちらは、
「安全・安心」津波対策と山間地域の産業の再構築ワーキンググループからの提言。

続いて、
「安全・安心」周辺地域とのネットワーク(道路・情報)の整備ワーキンググループからの提言。

最後が、僕たちの
「安全・安心」アートリンク構想の更なる展開ワーキンググループとして、
毎日も万一も豊かで安心・安全な街づくり
~ 最先端スマート・コミュニティの実現 ~
~ 最先端スマート・コミュニティの実現 ~
を提言させて頂いた。
詳細は省きますが、利用したイラストをご覧下さい。

多世代間を繋ぐ、地域コミュニティが絶対に必要だ。

浜松市の全ての情報を保管する、浜松市民データーセンターの設立。
地域 IX も無ければならない。

企業誘致そして、大学を誘致して、データーセンター周辺を IT 特区とする。

双方向通信を可能にし、EVを搭載したスマートサイネージを公共機関・コンビニ・道の駅・・・・など浜松市全域に設置。

情報通信インフラを浜松市全域に整備する事によって、今後増えるであろう在宅就労やプロシューマーなども推奨していこう。
防災を考える時に、ライフラインをスマートグリット化する事は必須であり、GIS も活用していこう。
今年は、山間地への提言として第 1 回という事もあり、まだまだ大枠ではありますが、来年・再来年へと続き更にブラッシュアップをしていきたいと思う。
また、パネルディスカッションで発言させて頂いたのですが、浜松市としての IT の 10 年ビジョン・ロードマップつくる為にも、IT戦略室を官民で協力して早々に設置して頂きたいと思う。
長丁場でしたが、無事にサミットも終了しました。
正直、毎年かなり大変なのですが、このような場に参加できている事に対して本当に嬉しく思います。
皆さま、お疲れさまでした。
提言とは別に、実現するべく動いていきます。
形にしなければ、、、
静岡経済同友会浜松協議会
http://hamamatsudoyukai.hamazo.tv/
過去の同友会経済サミット
・大きな一歩を踏み出した(第17回 同友会経済サミット)
・大きな一歩が、カタチになり始めているのを実感(第18回 同友会経済サミット)
Posted byのののat00:08
│Comments(
0
)
│
浜松市情報