2009年05月16日
百度セミナー

中国で圧倒的シェアを誇る「百度」の日本法人の代表である陳海騰(ちん かいとう)氏の基調講演を楽しみに沖縄県産業支援センターに行ってきた。
陳氏は、沖縄国際大学に留学していた経験もありと沖縄県とは関わりが深い。
13億人の中国で、既に3億人がインターネットを利用している。3億人と言えば、日本のインターネット人口の3倍以上である。その半数以上が支持している百度とは、どれだけ凄いのだろう。そして経済成長が著しい中国は、既にコスト削減先では無く世界の市場でもある。
代表である陳氏の言葉で僕の中で気になった事をメモの意味も含めて少し書きたいと思う。
講演は90分ほどの時間だったのですが、開始早々の冒頭の話が僕の中では興味を持った。
中国でビジネスを考えている人へのヒントにもなるのではと思う。
温泉の話と牛肉の話。
九州の別府温泉が、中国市場向けにWebプロモーションを行おうとした。宮崎県が、宮崎牛を中国の富裕層に対して拡販をしたい。
この2つは確かに日本国内では、知らない人の方が少ないでしょう。
しかし、そのプロモーション先は外国である中国なのである。
中国人の良く知っていて人気がある温泉は、静岡県の箱根温泉。
中国人の知っている日本の高級牛は、神戸牛。
日本では有名でも、別府温泉も宮崎牛も中国人の殆どが知らないのだ。
で、陳氏の言った事は
中国人の知っている箱根温泉を引き合いに出し、別府温泉は何が優れているのか
神戸牛と宮崎牛は何が違うのか?
言っている事は当然と言えば当然で、これから売り出していく商品・サービスを知ってもらう手段としては当たり前の方法なのだ。日本では有名という事だけで、中国では知られていないという前提で物事を考えなければならない。こんな簡単な事が、忘れられている事になる。
NTTのDoCoMoでさえ、携帯電話とは思われずエレベーターの会社と間違われるらしいのだ。
沖縄を売り出すにしても、綺麗な海というだけでは中国では通用しないですよとも言っていた。中国国内で大人気の海南島と何が違うのか、海南島の五つ星ホテルが1泊10万円なら、沖縄県の最高級ホテルを半分の5万円で最上のサービスを提供するくらいの分かり易いプロモーションが必要なのだそうだ。
長くなるので、あと一つだけ。
うちの会社は、中国の北京の中関村にあり、百度の本社は歩いて数分の距離にある。中国スタッフがいるので、理解できる事が多いのですが、サイトの色使いでも注意が必要なのだ。
日本では、白は爽やかなイメージがある。しかし、中国では絶対にNOなのだ。
何故かと言うと、白は中国では葬式に使われる色。
百度の陳氏をはじめ、後のパネルディスカッションで登場した方々が全員言っていたのですが、中国でビジネスをするのであれば中国の事を勉強し理解する事が必要だ。失敗する日本企業の多くは、あまりにも中国の事を知らな過ぎるのではという事なのだ。
長くなっちゃうので最後に
2007年の中国人の海外旅行者は、4,095万人
2015年の予測は、何と1億人。
凄い市場である事は間違い無い。
九州の別府温泉が、中国市場向けにWebプロモーションを行おうとした。宮崎県が、宮崎牛を中国の富裕層に対して拡販をしたい。
この2つは確かに日本国内では、知らない人の方が少ないでしょう。
しかし、そのプロモーション先は外国である中国なのである。
中国人の良く知っていて人気がある温泉は、静岡県の箱根温泉。
中国人の知っている日本の高級牛は、神戸牛。
日本では有名でも、別府温泉も宮崎牛も中国人の殆どが知らないのだ。
で、陳氏の言った事は
中国人の知っている箱根温泉を引き合いに出し、別府温泉は何が優れているのか
神戸牛と宮崎牛は何が違うのか?
言っている事は当然と言えば当然で、これから売り出していく商品・サービスを知ってもらう手段としては当たり前の方法なのだ。日本では有名という事だけで、中国では知られていないという前提で物事を考えなければならない。こんな簡単な事が、忘れられている事になる。
NTTのDoCoMoでさえ、携帯電話とは思われずエレベーターの会社と間違われるらしいのだ。
沖縄を売り出すにしても、綺麗な海というだけでは中国では通用しないですよとも言っていた。中国国内で大人気の海南島と何が違うのか、海南島の五つ星ホテルが1泊10万円なら、沖縄県の最高級ホテルを半分の5万円で最上のサービスを提供するくらいの分かり易いプロモーションが必要なのだそうだ。
長くなるので、あと一つだけ。
うちの会社は、中国の北京の中関村にあり、百度の本社は歩いて数分の距離にある。中国スタッフがいるので、理解できる事が多いのですが、サイトの色使いでも注意が必要なのだ。
日本では、白は爽やかなイメージがある。しかし、中国では絶対にNOなのだ。
何故かと言うと、白は中国では葬式に使われる色。
百度の陳氏をはじめ、後のパネルディスカッションで登場した方々が全員言っていたのですが、中国でビジネスをするのであれば中国の事を勉強し理解する事が必要だ。失敗する日本企業の多くは、あまりにも中国の事を知らな過ぎるのではという事なのだ。
長くなっちゃうので最後に
2007年の中国人の海外旅行者は、4,095万人
2015年の予測は、何と1億人。
凄い市場である事は間違い無い。
Posted byのののat00:08
│Comments(
2
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セミナー・イベント
この記事へのコメント
お互いに文化を理解し、 コミュニケーションをとるのが大事、郷に入っては郷に従えと言う事ですね。
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-05-10-M_1-009-1_001.html
沖縄県も頑張ってますが、でも、その前に那覇―北京直行便の就航をなんどかしてほしいなぁ〜
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-04-09-M_1-001-1_004.html?PSID=771369bd98e5e1a42062708b23b61369
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-05-10-M_1-009-1_001.html
沖縄県も頑張ってますが、でも、その前に那覇―北京直行便の就航をなんどかしてほしいなぁ〜
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-04-09-M_1-001-1_004.html?PSID=771369bd98e5e1a42062708b23b61369
Posted by hover at 2009年05月16日 02:13
>hover さん
沖縄⇔北京便の就航、2年くらい前に実現するとニュースが出たんですが
結局流れちゃいましたね
今回は、沖縄県も本気で北京でプロモーションを考えているようなので、チャーター便ですが実現しそうですね
これを機会に直行便を定期就航させてもらいたいなと思いますよ
沖縄⇔北京便の就航、2年くらい前に実現するとニュースが出たんですが
結局流れちゃいましたね
今回は、沖縄県も本気で北京でプロモーションを考えているようなので、チャーター便ですが実現しそうですね
これを機会に直行便を定期就航させてもらいたいなと思いますよ
Posted by ののの
at 2009年05月18日 09:38
