2005年08月31日
Yahoo!もかぁ~
楽天市場・ビッダーズに続き、Yahoo!ショッピングにおいても、店舗側でクレジットカード番号の非表示が発表された。
この大手ショッピングモールの動きに、多くのECサイトは翻弄されている。
この大手ショッピングモールの動きに、多くのECサイトは翻弄されている。
ヤフーでもカード情報流出対策、店舗側でカード情報を見えない仕組みに
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/08/30/8959.html
昨日の昼過ぎに、Yahoo!ショッピング参加店舗宛に、メールが届いた。
楽天市場から始まった、個人情報流出騒ぎは、日本の大手ショッピングモールにおけるクレジットカード決済の仕組みを大きく変える事になった。
店舗側からして何が影響するのか?
決してご利用者の大切なクレジットカード番号が欲しい訳では無い。
逆に、EC創世記そしてクレジットカード決済が日本でも浸透し始める頃から、自社(ECサイト)でクレジットカード番号を保持する事の危険性は、よくわかっていた。多くのECサイトは、好んでお客様のクレジットカード番号を保持していた訳では無いのである。
1つは、大手ショッピングモールにおけるクレジットカード決済の手数料(料率)問題である。楽天・Yahoo!におけるクレジットカード決済手数料率は、3.6%である。小規模のECサイトであれば、直接クレジットカード会社と契約するよりは、かなり低い手数料率になる。しかし、中規模以上のECサイトや既に実店舗で実績がある店舗においては、この3.6%よりもずっと低い手数料率の契約を結んでいるのである。
例えば、月にクレジットカードで1,000万円の売上があれば手数料率が僅か0.2%違っただけで2万円の差額が発生する。1,000万円の売上があれば、僅か2万円くらいどうって事が無いと思いがちなのだが、粗利益が2万円も減るという事なのである。取り扱い商品の原価率が高ければ、僅か0.2%どころの話ではなく、死活問題なのである。特に、大手ショッピングモールにおける値引き合戦では、他店よりも100円でも安くと、価格勝負をしているECショップが殆どなのだから。
もう一つは、今回のYahoo!ショッピングのリリースにもあったが、全てがリアルタイム決済になるという点である。実際にECショップ(通販)を行っていないと、ピンとこないのだが、全てが在庫有り商品のみを取り扱っているのであれば全く問題が無い。しかし、取り寄せ品や予約販売を行っている場合は、商品が手配できた段階で、売上を計上するのが一般的である。クレジットカードの仕組みを理解すると直ぐにわかるのだが、クレジットカード番号の整合性チェック、利用枠(与信限度額チェック)があるか、実際に売上計上と細かくは3段階で売上が確定する。
リアルタイム決済が行われると、モノが届いていないにも関わらず、利用枠が無くなったり、先に引き落とされたりする事態も想定される。多分この辺りは、出荷後の売上確定処理で、クレジットカードの本決済が行われる仕組みだと思われますが。
いずれにしろ、本店(独自ドメインを利用したサイト)での処理と大手ショッピングモールでの処理とで運用面での相違点が発生する可能性がある。毎日の売上が多い(=出荷数・注文数が多い)繁盛店において、煩雑な作業は命取りになる事は間違い無い。
運用方法を、大手ショッピングモールに合わせるのか!?
手数料率の問題や、業務運用方法の問題から考えても、大手ショッピングモールへ依存している事の危険性ははかりしれない。
本店サイトへの集客・売上が、最も重要である事は間違い無いのである。
大手ショッピングモールへの出店は、EC事業全体における利益の確保では無く、広告費と考えるのが正解だと思っている。。
大手ショッピングモールからの撤退する店舗が、続出するような気がしてならない。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/08/30/8959.html
昨日の昼過ぎに、Yahoo!ショッピング参加店舗宛に、メールが届いた。
楽天市場から始まった、個人情報流出騒ぎは、日本の大手ショッピングモールにおけるクレジットカード決済の仕組みを大きく変える事になった。
店舗側からして何が影響するのか?
決してご利用者の大切なクレジットカード番号が欲しい訳では無い。
逆に、EC創世記そしてクレジットカード決済が日本でも浸透し始める頃から、自社(ECサイト)でクレジットカード番号を保持する事の危険性は、よくわかっていた。多くのECサイトは、好んでお客様のクレジットカード番号を保持していた訳では無いのである。
1つは、大手ショッピングモールにおけるクレジットカード決済の手数料(料率)問題である。楽天・Yahoo!におけるクレジットカード決済手数料率は、3.6%である。小規模のECサイトであれば、直接クレジットカード会社と契約するよりは、かなり低い手数料率になる。しかし、中規模以上のECサイトや既に実店舗で実績がある店舗においては、この3.6%よりもずっと低い手数料率の契約を結んでいるのである。
例えば、月にクレジットカードで1,000万円の売上があれば手数料率が僅か0.2%違っただけで2万円の差額が発生する。1,000万円の売上があれば、僅か2万円くらいどうって事が無いと思いがちなのだが、粗利益が2万円も減るという事なのである。取り扱い商品の原価率が高ければ、僅か0.2%どころの話ではなく、死活問題なのである。特に、大手ショッピングモールにおける値引き合戦では、他店よりも100円でも安くと、価格勝負をしているECショップが殆どなのだから。
もう一つは、今回のYahoo!ショッピングのリリースにもあったが、全てがリアルタイム決済になるという点である。実際にECショップ(通販)を行っていないと、ピンとこないのだが、全てが在庫有り商品のみを取り扱っているのであれば全く問題が無い。しかし、取り寄せ品や予約販売を行っている場合は、商品が手配できた段階で、売上を計上するのが一般的である。クレジットカードの仕組みを理解すると直ぐにわかるのだが、クレジットカード番号の整合性チェック、利用枠(与信限度額チェック)があるか、実際に売上計上と細かくは3段階で売上が確定する。
リアルタイム決済が行われると、モノが届いていないにも関わらず、利用枠が無くなったり、先に引き落とされたりする事態も想定される。多分この辺りは、出荷後の売上確定処理で、クレジットカードの本決済が行われる仕組みだと思われますが。
いずれにしろ、本店(独自ドメインを利用したサイト)での処理と大手ショッピングモールでの処理とで運用面での相違点が発生する可能性がある。毎日の売上が多い(=出荷数・注文数が多い)繁盛店において、煩雑な作業は命取りになる事は間違い無い。
運用方法を、大手ショッピングモールに合わせるのか!?
手数料率の問題や、業務運用方法の問題から考えても、大手ショッピングモールへ依存している事の危険性ははかりしれない。
本店サイトへの集客・売上が、最も重要である事は間違い無いのである。
大手ショッピングモールへの出店は、EC事業全体における利益の確保では無く、広告費と考えるのが正解だと思っている。。
大手ショッピングモールからの撤退する店舗が、続出するような気がしてならない。
Posted byのののat22:51
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